今回は四緑木星(しろくもくせい)です。基本方角は東南を意味します。この星は五行の考え方でいう、木の気質をもっています。三碧木星の木が“地面から元気よく芽を出し伸びていく草木”を意味していたのに対し、こちらの木は、成長した大きな樹木や心地よく吹く風を示します。この性質から、成長、充実、信用、結婚といった暗示をもちます。したがって、四緑木星が巡ってきている方角に吉方位として方位取りに行けば、仕事では目上の人から助けをえたり、昇進のチャンスが巡ってきたり、恋愛面では理想の相手との出会いがあったりします。反対に凶方位となる時期にこの方位をとると、正反対の凶意がおこり、信用を失うような事態が起こってビジネスに影響が出たり、金銭で人ともめたり、体を壊したり、恋愛面でも不倫などの泥沼に陥ったりします。
四緑木星を生まれ年としてもつ人は、2014年、2005年、1996年、1987年、1978年、1969年、1960年、1951年です。これ以前・これ以後は9を足すか引いた年が当てはまります。(節分以降がその年生まれになります。)
四緑木星の人は、一白水星、三碧木星、九紫火星が巡っている方角が吉方位となります。ただし、これから生まれ月の凶方位と重なるものを除き、また、その年・月の五黄殺や暗剣殺などの大凶方位も除外して残った方角だけが吉方位ですので、詳しくは必ず専門家に相談してみて下さい。
年盤だけで判断すると、三碧木星生まれの人の今年の吉方位は九紫火星の南西です。三碧木星は中央、六白金星は歳破と呼ばれる大凶なので除外となります。また、誰にでも共通の大凶方位である五黄土星(五黄殺)の西、一白水星(暗剣殺)の東も避けた方がいいでしょう。
「北」とはどこを示しているのか
やや専門的なお話ですが、基準となる北の方角をどう測るかは二つの説があります。一般的に「北」ときくと北極の方角を思い浮かべると思いますが、実は磁石の針は北極を向いているわけではないということをご存知ですか?地球の磁石上の極は北極点から離れたカナダ北部の海上にあります。しかも少しずつ移動しています。北極点のことを“真北”、磁石上の北は“磁北”といい、どちらを九星気学での北とするかは学説によって異なります。日本から見ると、真北と磁北には3度から8度程、西に向かって偏りがあります。そのため、どちらの測り方をするかで方角が大きく変わってしまいます。流派によっては、方位の境界線に広めに“中間地帯”を設けて、そのエリアは両方の方位の影響があるとして、両方が吉方位でない限りは近づかないと考えるところもあります。
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