四柱推命では、財運や仕事運は命式にある七つの通変星のバランスで占います。通変星は生年月日によっては、同じ星が複数ある場合もあり得ます。通変星は10種類ありますが、系統ごとにわけると比劫星、食傷星、財星、官星、印星の五系統あります。これらをなるべく均等にもっていると、安定した運気をもつということになります。これらが偏っていて3つ以上同じ星が重なったり、ない系統があったりしてバランスが悪いと、時期によって良い時と悪い時の差が激しくなります。
財運や仕事運は、自分の才能だけではなく、上司やビジネス相手との相性、適職についているかどうかや時勢などとの関係で左右されるので、複雑で総合的な鑑定が必要です。ですので、ここでは目安として、月柱の天干にどの星がくるかでわかるおおまかな財運・仕事運をみていきましょう。
「食神」は、それほど頑張らなくても衣食住に困らないという宿命があります。人とからむような職種の適性があり、接客や交渉能力が高く実務力があります。サービス業や飲食業、衣食住に関わるような業界で成功します。転職や脱サラは向いていません。経済的に困ることはほとんどなく、不思議となんとかなってしまう財運です。
「傷官」は、資格や専門的な技能を発揮する仕事が向いています。弁護士や税理士、医師やスポーツ選手など特殊な技術で財を成す暗示があります。センスもよいのですがプライドが高く人と衝突するので、人との協力が必要なビジネスではうまくいきません。他に財星があれば、事業のオーナーとしての才もあります。残りの星については次回、みていきましょう。
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