「安―壊」(あんーかい)
宿曜占星術で「安―壊」(あんーかい)の関係にある星同士は破壊の宿命をもちます。破壊的なので「安」にあたる星の人が、「壊」の星の人を壊すという関係です。「壊す」というのは、「安」がわがままで振り回すというだけではなく、つきあっていると「壊」の側の運気が落ちるとか、不倫や略奪婚の関係になって周囲の家族や人間関係を破壊するというような方向になることもあります。残念なことに、破壊的というある意味インパクトのある関係なので、この二人は恋に落ちやすいという面もあるのです。彼氏・彼女がお互いにいても、妙に引きつけられたりし、交際しても刺激的なことが多いです。それでも破壊の宿命からは逃れられず、いつしかケンカが絶えずうまくいきません。
三段階の距離をみてみましょう。距離は星と星によって変わります。「安―壊」の二人の星の関係が「近距離」の場合、破壊作用はやや弱いです。好きになりやすい関係で、二人の星の気質がどちらも穏やかなら結ばれます。ただし、たとえば親や友人が結婚に反対するとか、子どもができにくいとか、嫁姑問題がおきるとか、なにかしらの破壊作用が出現します。「安―壊」の二人の星の関係が「中距離」の場合は破壊作用が最強になります。最初から不倫の関係だったり、友達を裏切る形で付き合い始めるなどなにかしら破壊的で、気持ちが引きあったとしても、衝突が多くなり激しいケンカ別れをしかねません。「安―壊」の二人の星の関係が「遠距離」の場合も破壊作用が働きます。通常「遠距離」の関係は恋に落ちにくいのですが、不思議と相手が気になります。性格や育ちの環境、学歴や仕事が全く違うはずなのに出会ってしまいますが、恋人や夫婦になると、うまくいかず、離婚や死別の可能性があります。
「栄―親」(えいーしん)
宿曜占星術で「栄―親」(えいーしん)の関係にある星同士は共に幸福になれる宿命をもちます。ウィンーウィンの関係で、恋人でも夫婦でも仕事のパートナーでも、お互いを発展させるという最高の相性です。
「栄―親」の二人の星の関係が「近距離」の場合、しっくりいきすぎるほどの関係です。出会ってからつきあうまでとても自然な流れでしょう。一緒にいるととても落ち着き空気のように思えるほどで、情熱的な恋愛とは程遠いのがネックというのが、ぜいたくな悩みでしょう。「栄―親」の二人の星の関係が「中距離」の場合、最高の相性です。ほどよい距離感で穏やかな関係です。お互いの良さを理解しあい、助け合えます。夫婦となっても一緒に問題をクリアしていけ絆は壊れません。「栄―親」の二人の星の関係が「遠距離」の場合は、「遠距離」という暗示のため縁が生じにくいです。偶然出会うことができると、ものの考え方が似ていて性格も合うため仲が良くなりますが、たまにしか連絡を取らないけれど固い信頼感で結ばれている、という旧友のような関係です。カップルや夫婦になると仕事の忙しさなどですれ違いが多くなり、性格上の相性は最高なのに、どこか冷めた関係になりがちです。